圃場・温室

圃場では、キクイネ等を栽培を行っています。
また、大温室ではソテツ等の栽培も行っています。

キク

圃場
圃場1圃場2

圃場では、全体を銀色マルチで覆い、鉢を植えつけています。キクは、根を発達させながら株の範囲を拡げていくため、畑に直接植えると複数の株が混ざってしまう可能性があります。鉢のまま土に埋め込んで栽培することでその対策としています。

小温室
小温室1小温室2

キクを栽培している小温室です。我々の所有するキク属遺伝資源の中でも大切な系統を中心に置いています。この部屋では自動水やりは行わず、鉢の乾燥状況を確認しながら手作業で水やりを行います。

遮光ハウス

野生種の重要系統の育成を行っています。

ビニールハウス
ハウス2

野生種の重要系統、種間・種内交雑後代の育成を行っています。

簡易ハウス
簡易1簡易2

雨よけ用の簡易ハウスを使って、1系統ごとに素焼き鉢に植えて栽培を行っています。種まき直後は6センチビニールポット、十分に成長したら12センチ素焼き鉢に植え替えて、最終的に15センチ素焼き鉢で維持しています。15センチ鉢に植え替えた後、2~3年ごとに新しい土に植え替える必要があり、系統を維持するだけでも大変な作業になります。

自動灌水
灌水1灌水2

鉢数が多く、日々の水やりは大変な作業となるため、省力化のために自動灌水にしています。それぞれのハウスにエバーフローを張り巡らし、水やりタイマーをつないで1日1~2回水を与える設定にしています。エバフローのみでは水やりが行き届かない場合があるので、水やり終了後に巡回して、乾いている鉢があれば手作業で水やりを追加しています。

イネ

水田プール

畑を整地してその上に強力な防水シートを敷き、コンクリートブロックで壁を作り水を溜めています。

それぞれの個体は底に穴をあけたバケツに植えてあります。主に葉の老化に異常を示す変異体の栽培を行って、実験に用いています。

イネ3

葉の老化に異常を示す変異体です。(左)11-26変異体・(中央)CNB256変異体・(右)日本晴(野生型)です。3系統とも同じ日に植えたのですが、日本晴と比べて他の2種類の変異体葉老化の進行が遅く、葉の緑色が濃いのがわかると思います。

ソテツ等

大温室
大温室1
ソテツ1ソテツ2

ソテツを栽培している大温室です。世界各地から収集した珍しいソテツを佐竹利彦博士より寄贈していただいたものを基礎としています。一般的なソテツとはイメージが大分異なる、葉がトゲトゲのものや多肉質の感じのもの・笹のようなものなど様々なものがあります。

毎年11月に行われる「広島大学・大学院 施設公開」で温室を公開しています。興味をお持ちの方は是非この機会にお越し下さいね。

大温室1

大温室内にはソテツに加えて食虫植物のウツボカズラも育っています。